頭が回らない。フルタイムで働くのは疲れる。うちの会社は18時の定時になるとそそくさドカドカと音がなってほとんどが嵐のように退社していくのがとても良い。俺はうっかり物事にハマって、身動きが取れなくなるタイプなので、そうした切断がとても身体に良い。去年、とある大型Twitterアカウントのツイートをせっせと作るバイトをしていたのだが、あめりにも入れ込み過ぎて体調を崩した。俺にはやや強迫的な部分があり、一度思い込むと中々曲げられなくなり、自分で自分を追い込んでしまう。それがストイックで世間的な成功に繋がるのならまだしも、めちゃどうでもいい部分を追い求めてしまう。自分で設定した「マイルール」を守ることに魂のほとんどを燃やしてしまうので、その分燃え尽きも早い。
最近は緩めることを覚えた。ネジを閉めるときは一箇所をギチギチにしめるのではなく、四隅を均等にゆるく締めねばならない。そんな感じで、なんとなく緩める、ということを覚えた。
まずはできるところから、とりあえず手を動かす。自分で自分をガッチガチに縛り付けていたときと比べると、ストンと大きなものが落ちた感じがするし、息もしやすい。
最近は、そんな感じでいきている。やれることしかやれないし、別に他人のことを考えてもどうにもならない。なんとかなると思ってとりあえず歩き続ける。そのプロセスこそが、日々を暮らしていくということに他ならない。ただ、まあ、自分の首に漬物石をぶら下げて過ごす日々が無意味だったかというとどうなのか分からない。別に意味があったとかなかったとかそんなことはどうでもよく、その先でただ続いていけば、過去はただそのまま過去になっていく。それだけだ。ただ、生きていくことだけが過去に対する肯定となる。
(2024.11.19)