雑感

面接。鹿児島にて。史上最悪のビジホ。部屋臭すぎて咽せた。絶望。ガチ臭い。フロントに行ったら飄々と「消臭力渡しますね〜。」何も言うまい。シャワーカーテンもカビ臭い。極めつけはシーツ。全身が痒い。アジア辺境の安宿かここは!?5000円するんやけど???

足にはダニ刺されのミミズ腫れ。

 

前日もクリーニングに出したワイシャツの上で虫が死んでいて、緑のエキスが染み付いていた。(補償してくれた。)家帰って革靴を準備しようとすると、ボロボロになって皮が剥げていた。(多分何かを上に置いた。)関空発の飛行機だから大阪の実家に帰るも、書類を忘れる。早く寝るために前日あえて夜更かしして、寝不足になっていたから身体も限界。3時間ちょいだけ寝て、朝4:40に起きた。そこから京都行ってまた電車乗り、乗り過ごし、仕方なくラピートに課金してチェックイン締切3分前になんとか間に合った。

いつもこれだ。最近は諦めてきたけど、自分の特性は高くつく。カネがかかる。忘れ物をする損失、デカすぎる。はあ。仕方がないね。

 

からの、鹿児島、ダニまみれホテルだ。面接だしスーツ着て、外に出ると、雨。はあ。折り畳み傘買うぞーってずっと思って、買わなかったツケがこんなところで回収された。はあ。走ってアーケード街に突入。100均行って傘とハサミ買う。なぜなら、昨日鹿児島で買った革靴のタグを切り、そしてベルトも切って長さ調節せねばならんのだ。ベンチに腰掛け、四苦八苦してバックルを外し、おもいのままに、切る。ザクッ。プシュッ。血。タラー。

え?

あ、中指切れとる。それも、綺麗にりんごをうさぎにする飾り包丁いれたみたいに、肉が三角になってた。やば。まあ、止まるだろう。

ドバドバ。ヤバいやばい。止まんないやん。あわわわわわ。

ふと、横には薬局。がーぜ、ガーゼ…ドバドバ。血、止まんなすぎる。めちゃくちゃでる。そりゃサクッとキレイに切れたもんなあ。ガチで痛い。やばいな。薬局の姉さん慌てふためいてた。マジすまん。しかし手が使えんのや。すると、百戦錬磨っぽいおばちゃん登場。慌ててガーゼ持ってきた姉さんに「いや、キズパワーパッド持ってきて」と言い、気がつくと指にキズパワーパッドが巻き付けられていた。「はい。3日は放置してくださいね。846円です。」

 

カッケェ……。そしてマジ助かった!俺が偉大なる力を手にしたときには、あの薬局とおばちゃんの財産を2兆円にする。ありがとうございました。

 

スタバに行き競馬、ガミって740円負け。クソが。ウ○コして面接会場へ。ビルでか。しかし、ボロい。陰気な空気。トイレを出たときに中年の男性社員とバッタリ出くわし、「〇〇さんですか?」「はい、そうです」「お待ちしておりました」紙での案内とかないんだな…。バッタリ出くわさなかったらどうしてたんだろう。

英語のテストは40分。高校入試みたいな内容。しかし、これ外部委託じゃないっぽいし、誰が採点すんねやろ…。ワンマン社長とは聞いていたから、社長が採点するんやろうか。「お疲れ様でした。では、15分後に面接です。人事担当の者と、副社長2名による面接です。」しばし雑談。なぜ鹿児島なのか?関西で就職しないのか?適当に受け答えして、せっかくだしOB訪問的なこともしてみるか。「異動って多いですか?」「うーん、人によりますね。下積み長い人もいれば、ポンポン部署変わるひともいます。私も最初は地獄でしたねぇ。下積みが10年以上あって。」マジか…なげえ。「まあでも、人によりますから!」

そして、面接。人事担当の方はメガネを掛けた物腰柔らかな女性だった。副社長は恰幅の良い、圧のある男だった。人事は30代くらい、副社長は40代後半といったところだろうか。

 

本人確認と間違いがないかの確認があり、硬い口調で人事から「では、面接を始めます。」との一声。流石に緊張したが、机に散乱した俺の荷物を見て「カバンは?」と聞く。「いや、カバンはないです。荷物はあれで全部です」と答えると吹き出していた。ひとまず、肩の力が抜けた。なぜウチの企業なのか、鹿児島なのか、長所は、短所は…。お決まりの質問。なんだか、こういうのって聞く意味あんのかなあ。「それでは私からの質問は以上です。」意外とあっさり。今度はギラギラした副社長。「う〜んなるほどねえ」が口癖。中々質問も鋭く、こちらが無意識にはぐらかそうとしたところをうまく突いてくる。要約すると、「お前飽きっぽいし色んなことしたがるけど、正直ウチは田舎のオーナー企業で旧態依然としたところは割とある。やっていける?」とのこと。うーん、無理やなと思いつつ俺も「ぼく、掃除苦手なんすけど店の掃除はちゃんとできるんですよ。なぜならタスクに落とし込んだら自分を騙せて機械みたいにやれるんすよね」というなんとも微妙な答えをしてしまった。しかし、最初は威圧してくるタイプの人かと思いきやざっくばらんに、率直に話してくれて好感を持った。「う〜んなるほどねえ」を連発しながら、終始気だるげに面接は終了。逆質問で今後の経営計画と社風を聞く。副社長直々の経営計画はすごく刺激的だった。「まあでも、有言実行しないとなあ。」意外とこの人はやる気がないのかもしれない。面接にも遅刻してきたし、外で待ってるときに「ファ〜〜〜〜〜」というバカデカいあくびが聞こえてきた。社風については伏せておくが、うーん。

 

シンプルに合わなさそう(笑)

 

しかし、面接で何がわかるのだろうか。よくわかんない時間だったな。ポッケには現ナマで交通費が入っていて、得した気分になる。色んなとこの面接受けまくればタダで色々行きまくれるなあ。しかし、面接というのはなんともわからん。このあと、どんなやり取りが繰り広げられるのだろう。どんなタイミングで採用するか決めるのだろう。採用するのか決めるのに、時間って必要あるのかなあ。数十分議論した答え出そうだけど。それにしても採る側も大変だ。内定出しても辞退されるかもだし、入社してもすぐ辞めるかもしれん。なんだか謎の時間だったなと思いつつ、鹿児島の曇り空を歩く。

面接終了を見計らったかのように中指から血が噴き出してきた。むしろ面接中に血が止まらなくなった方がよかったかもな。こう、血まみれの手を採用担当2名の前にかざしたりして。

「これが、私の御社への想いです!!」

 

2023.4.21