眩しい

いつまで会社員をやるのかわからないけど、瞳の奥が煌めいて仕方がない。ずっと光を放っている。なぜそうなっているのかというと、そう願ってきたからだ。この世に生まれたのは全てそうなるためだ。この世に存在する全てを目にして、全部俺を通して書き連ね…

サラリーマンの出汁

ビジネスホテルに泊まる。学生の頃も泊まったことはあるが、やはり労働者になってこそビジネスホテルの神髄が味わえるような、そんな気がする。学生の頃、五千円もするビジホは高級宿で、二千円のドミトリーかネットカフェ、又は野宿が僕にとっての常識だっ…

逆潮流

言葉が逆に流れていく。適切なタイミングで、うまく発散させないと、頭の中でゴミのように渦巻いてしまう。思ったこと、思いついたことを形にしないと気が済まない。そうしないと、一日が終えられたようなそんな気持ちになれない。思いついたこと、感覚全て…

日記(11/19)

頭が回らない。フルタイムで働くのは疲れる。うちの会社は18時の定時になるとそそくさドカドカと音がなってほとんどが嵐のように退社していくのがとても良い。俺はうっかり物事にハマって、身動きが取れなくなるタイプなので、そうした切断がとても身体に良…

リーマン的価値観のつまらなさ

サラリーマンになって五ヶ月目になる。まあ仕事は楽しい。ダイナミックな面もあるし、何より人と関わって何かを成し遂げるというプロセスは人間の悦びと結びついているように思う。まだ一年も経っていないわけで、これから先、色んな苦難やより大きな景色を…

無料券が当たった 5年越しに

ラーメンの無料券が当たった。 5年間、ひたすら引き続けて、初めてのことだった。 京都駅にあるラーメン東大のLINEクーポンが当たった。2019年から、欠かさず毎回引き続けては「ハズレ」を確認するのが日課になっていた。いつからか、ハズレだと分かっている…

③コザ、首里、那覇

前回→那覇② - 沖縄市、コザ - お前は何がしたいんだ 4日目。チェックアウトギリギリに目が覚める。外はカンカンに日が照っているけれど、結構涼しい。 青の下で歩く。 何をしているのだろう、と思う。25歳。今は何も無い。一箇所に縛られていた頃は、外に出…

グッドバイ、18きっぷ

思い入れのあるものについて書き記そうとしたって、その魂の十分の一だって書き表せやしない。終わってしまったものについて、郷愁を交えて何かを示すことはまあ、簡単だ。なぜなら終わってしまい、確かな距離があるのだから。 青春18きっぷの複数人使用が終…

太陽の塔

この間万博記念公園に行った。高校の遠足で来たことがある。やはり吹田は遠いので大阪に住んでいるといえどもあまり訪れることはない。 昔はなんとも思わなかった太陽の塔に激しく心を揺さぶられる。「これが現実なのか?」と、素直に感動してしまう。非現実…

御茶ノ水のトイレは、天井が低くてムカつく

出張で東京に行っていた。頭を二回ぶつけた。ムカつく。なんで御茶ノ水のトイレの天井はこんなにも低いんだ。東京は人に冷たい街だ。そう、単純に思い込むことで溜飲を下げようとする。けれども、別にそんなことはない。東京は楽しかった。情報が多い。 実は…

本当に大事なことは誰にも言えない

本当に、全身の細胞のことを否が応でも意識せざるを得ないような、そんな、生の悦びを根底から感じられるような出来事に出会ったとき、誰にも言えなくなってしまう。 減るモンではない。それはそうだ。話したところで何も減らないし、むしろ感動を共有できて…

長い回り道

A detour 回り道、という日本語がある。周る、と表記する方が的確なように思うのだけれど、回る、の方がしっくりくる。迂回、も回っているのだし、このどこにも辿り着かない感覚がグルグル感と結びついているのだろうか。 一直線で目的地に辿り着ける条件が…

kanekoayano 大阪野音

うしろでずっとカネコアヤノの音楽が鳴っている。壁を隔てた向こう側にカネコがいる。信じられない。 『やさしい生活』のアレンジが流れる。それを、隣の二人組が口ずさむ。リハーサル。隠す気などなく、音が全て漏れてしまう。暑い。しばらくして、道路の反…

傾く

例えば道を歩いているとして、真ん中にカラーコーンが出てくる。どうやって避けるか?右か、左か。果ては股の下に通して直進するのか。 そういうときは、なんとなく惹かれる方へ曲がっていく。みぎ、だな。直前になっていや、左の方が正しい、みたいな。何か…

広島を走る

出張で広島にやってきた。会社の経費で新幹線に乗り、会社の経費でレンタカーを借りて、走った。岡山から広島の県境、国道二号線に「広島県」「福山市」という標識が聳え立つ。 即座に思い出す。来たことがある。大学二回生のころ、京都から今治までママチャ…

何かを言い表すために生きている

お金を稼ぐとか、人にえらいと褒められるだとか、したい。大きな家に住みたいとか、美味しいものをたらふく食べたい。だが、究極的に言って、何でもかんでも自分で生み出したい。どこに針を刺すのか、ということ。どこに軸足を置くのか。それがはっきりする…

距離

距離がある。この人とは連絡を取れるかなあ、という時間の距離。連絡を取り合ったり、することへの賞味期限。なんとなく連絡が来たり、取ったりするけれど、いつしかそういうことをしなくなる臨界点のようなものがある。そんな気がする。 だいたい一年。多分…

オブセッション

とらわれている。思い付いた複雑な綾を形にすることに。ずっととらわれている。全部をポーズさせておきたいし、複雑なことはそのままにしておきたい。ずっとよくわからないままに。曖昧な状態で。囚われている。中間でホールドし続けることに。異様なまでの…

めちゃくちゃ疲れる

働いたあとに茶道の稽古に行っていた。 めちゃくちゃ疲れた。頭が全然回らなくて、繰り返して行っていた動作が全く出来なくなる瞬間があった。こんなにぐったり疲れた人間にはなりたくない。ずっとピンピンしていたい。だが、疲労が溜まると、こう自分の中の…

魂の鮮度

魂には鮮度がある。変化し続ける魂を真空パックするためには、文字にするしかない。 浮かんでくる風景、イメージ、香り。前頭前野を突き動かすビート。鼓動する心臓と息、貧乏ゆすり。リズム。今という時間。 その全てが、文字となって現れる。具現化する、…

音が消える

書くときだけ音が消える。どんな雑踏も。どんな記憶も。全部過ぎ去っていく。全てが今になる。 書くときにだけ、音が消え去る。イマの鼓動だけが聞こえる。そういうとき、やはり生きているんだなと、感じる。書くときには音が消えるから。自分だけが動いてい…

音楽は流しっぱなしだ

音楽は常に流しっぱなしだ。たとえば、部屋で音楽を流していて、風呂に入るとする。流すものはとんかつでもさとのとんかつでも、とさのもんかつでもいいのだが、流しっぱなしにしておくものなのだ。切ってはいけない。どこかで音が響いている。聞こえていな…

歯を抜いた

上の親知らずを抜いた。結局、昔から行きつけの歯医者で、抜いた。気軽にスポッと抜けた。「足折れんくてよかったですね。」医者がそう言う。どういうことかというと、普通親知らずの根っこの部分は1本ないし2本なのだが、俺の親知らずは4本脚だったらしい。…

ほどく

ほどく ほどくために、歩く。夜、23時を少し過ぎた頃、家のまわりを、あるく。ただ、あるく。ほどく。色んなものをほどくために。絡まったり、まとわりついたり、乗っかったりしたものたちを、おろす。そのために、歩く。働いているとなぜ本が読めなくなるの…

一年くらい本を読む時間が欲しいと思ったけど

じっさい一年くらい本を読む時間はあったわけだ。だが、もちろん、本を読んで英気を養っていたいわけではなく、ただそういう時間が欲しいだけで、実際与えられると、「まあ、なんだかなあ」という気持ちに、なってしまう。欲すれど、与えられた途端欲しくな…

なぜおっさんは説教をしたがるのか?

今日は会社の接待の飲みの場があり、上司、お客さん3人で飲んだ。 後半、上司の説教が始まった。そして、この人はどうしてこんなに暴言(説教の範疇を超えたシンプルな暴言も含まれていた)を吐くのだろうか、ということを考えた。 まず、40代も後半に差し掛か…

老婆の鞄から茶がこぼれた

駅のイスに座っていた。TOEICの問題集を解く。あまりにも、つまらない。砂の上でペンを走らせているみたいだ。書きつけることはできない。最初はくっきりとしていた輪郭は、曖昧になる。埋まっていく。 丸テーブル、イス、イス、イスという配置だ。ふと、老…

「コミュ力」を持て囃しても仕方がない

コミュニケーション能力が大切だとお題目のように、教育現場でも唱えられたりする。そうした能力が高い人をコミュ力お化けと呼称したりもする。特に若者の間では。 なんだか、しょうもないなあと思う。社会全体で、そんな能力を持て囃したって仕方がない。も…

誰かの言うこと聞きたくない

ヤバい、あまりにも人の言うことを聞きたくない。 もう尋常じゃない。いや、できる。愛想良くできる。イキらずに立ち振る舞える。でも、息苦しさがハンパじゃない。 フルタイムで働いていると、全然頭が回らなくなる。本はギリ読めるけど、ぼんやりとした考…

ライブに行っても記憶がない

ライブに行ってもあんまし覚えていないな。なんことに気がついたのは、カネコアヤノのビルボードライブの音源を聴いているときだった。 十二月に大阪で行われたビルボードライブ。その場に俺は居合わせており、確かにハンバーガーを食いながら一人で聴いてい…