大阪城ホールに行った

1月の武道館に続いて、今日大阪城ホールに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凄すぎて、ハンパなさすぎて、受け止められなかった。カネコ、2度ほど泣いていた。霊的だった。憑依していた。

 

人間、何か、フワッと一瞬殻が破られた瞬間に生の悦びを感じるのだろうなと、カネコアヤノのライブを聴きながら思った。Zepp名古屋、武道館、そして大阪城ホールと来たけれど、今回が一番"普通"ではなかった。尋常ではないパフォーマンス、全てを飲み込む声と歌で、自分の感性と魂が追いつけなかった。ただただ呆気に取られ、圧倒され、何もできなかった。

 

人間、凄すぎるものに相対したときには、感受性を超えるものを食らったときには、もはや何も感じられない。今回は全てが強すぎた。もはや何も感じられなかった。それが悔しいのかもわからない。感知できないくらいのものに出逢えたことを喜ぶべき、なのかもしれない。「もしも」ハンパではなかった。突き刺さりすぎて、なんか、幻影としてずっと残っている。死ぬまで忘れないだろう。「お前が」

なんか、目を閉じたまま、ずっと悶えていた。

 

麻薬みたいなライブだった。薬物。いや、劇薬。音楽、ここまで極まることができるのか…すごい媒体だ…。空間の空気がふるえて、鼓膜に突き刺さる。魂が削られる。命がおかしくなる。人生が、間違えられる。音楽はヤバい。そして、まだまだ進化していきそうなカネコアヤノ。Zeppに行ったのも去年の3月だったけれど、全然違うアーティストみたいだ。『タオルケットは穏やかな』以前は、楽しく歌って、めちゃくちゃ吠えて、そんな感じだった。とても好きだった。けれど今は、ただヤバい。もはやエグい。正直わけがわからん。理解が追いつかない。自分の魂ちょっと削って声帯震わせて、コッチに届いている感じ。

 

こんな凄まじいアーティストと同年代に生きられることをとても幸福に思う。海外、行きたいなと強く思ってるんだけど、カネコアヤノのライブに行けなくなるのが気掛かりだなあ。