日記(2/12)

労働。尿意。身体はバキバキ。

 

就活なんもしてないのに就活セミナーの運営アルバイトをしている。スーツ着て、就活生の受付してる。みんなおれのこと内定出てると思ってる。出てないけど。

 

就活する気ない。とか言うけど、ないわけではない。おれだってバリバリの総合商社に入ってバリバリのムキムキのバキバキに働きまくりたいし、なんなら外務省の専門職員とかになって在外公館勤務とかしてみたかった。そしてほんとにないわけではない。したいと思ってる。つまりな、これはこういうことだ。

 

 

やってみたいけど実際やる気がない。

 

 

やる気がないんだ。いや、やる気はあるけれど、おそらくそういった組織で襲ってくるような、ねちっこいチューインガムみたいな些細なイライラと心身の消耗にたぶんおれは耐えられない。つまるところ、おれは耐えるという行為を、人生で、一度も、したことがない。

 

やる気ってなんだ。

 

これを就活に悩むモラトリアム青年の独白と捉えられるのは不本意だ。とかいいつつそうなのかもな。ただ、身体バキバキにして嫌悪する「シューカツ」のバイトにフルでコミットしていたおれは、信念なぞ貫けていないのではないのかと思ったのである。

 

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昨日は居酒屋で放言をしまくった。心の中に溜め込んだ鬱憤を、気の合う人たちと盛り上がって語りまくった。あるべき理想と現実の乖離に憤りまくった。けれどおれはそういったカッコいいカンジのことを言うたびに、なんだかすこし心の右端隅くらいは冷め切ってしまっているような気がするのである。おまえは目の前のするめ天ぷらをうまいと思いつつ食うことしかできないよ。

そしてするめ天ぷらは実際うまいのである。