だまし船を折った

 やはり人と話すのはいい。毎日、最高にしたいし、できそうだ。今日もいい一日だった。店は、継続的に開けておくに限る。楽しい。やめられない。突発的な出来事はやみつきになる。偶然見知らぬ人が居合わせ、年齢も性別も背景も何もかも違う人が同じ空間に佇んで、言葉を交わす。こんなに素晴らしいことが日々起こりうるから、リアルな空間というものは病みつきになる。オンラインがもたらしたもの、いい面も悪い面もそりゃあるんだろうけど、やっぱズーム飲みとか欺瞞じゃねっていうのは言っていきたい。オンラインでやるのも新しくてオルタナティブ、みたいなのは一見もっともに聞こえるけれど、やっぱ実際に対面しないと会ったことにならないでしょ、そりゃ。なんだよオンライン飲みって。人集まってないのを飲み会って言えるかよ。ただ酒飲みながらデジタルデータ共有してるだけ。

 毎日をお店を会合予定で埋めたいけど、中々そうはいかない。イベントやりたいという人をどうやって見つけるか、どういうシステムなら打ちたくなるのか、気軽にやってもらうにはどういった声かけがいいのか、こちらから依頼する場合の折衝の具体的方法は何か、そしてどういう外観なら入りたくなるのか、人に認知されるためにはどうするか、持続可能な価格設定とは何か、メニューの配置をどうすればオーダーの偏りを解消できるのか、効率的なオペレーション方法は何か、いかに原価を抑えるか、そして資本たる自分の身体をケアするためにはどのような生活習慣が望ましいか…。考えることが沢山で、今までは割と逃げていたけど、なんだか楽しくなってきた。他人を薄暗い屋内に入れ階段を登らせドアを開けて入らせる、これを引き起こすのはとても難しい。難しいが、これをウンウン考えることは人間について考えることに繋がるように思う。何も、人文書の中だけに本質のようなものが宿っているわけではない。日常の中に、非俗なものを見つけられたときの喜びは大きい。これからも試行錯誤して、全てが尽きるまでやっていくしかない。なんせ、寝てるだけだと何も楽しくないのである。楽しくないのはいけない。

2021.7.4

 

 

って、まとめようとしたけど、読み返してみるとマジでつまらない内容だ。なんかやたらとポジティブだし。本当にやりたいことは忘れず、日々の業務をこなすのが正しいな。メニューを書き直したり掃き掃除をしたりしながら、ヤバい毎日を過ごせる方法を考えよう。ずっと、正直に。

(今度こそ)2021.7.4