スルッと抜ける

何かを考えるときに、スルッと抜けてしまう。

たとえば、桃を食べるか〜とかかんがえる。すると、その対象から滑り落ちるようにして別のことに思考がシフトする。目の前にバトル漫画があって、読みたいと思う。読むか、と思った瞬間に、パソコンをつけてマヤ文明について調べたくなる。

何をしようにも、何か一つのことに取り組もうにも、全部がスルッと抜けてしまう。滑り落ちてしまう。だから、本を読むときには五冊ほど並べて読む。一冊読んで、めちゃくちゃおもしろくなってきたな、と大脳が加熱してきたときに、全く別のものを読み始める。哲学書を読んでいたら行政書士試験テキストを読み始める。スイッチング。切り替え。

だから、おんなじことをするより、禁欲的になるより、同時並行に色んなことがしたい。拡散し続けて発散したい。どこに行ってしまうのかわからないくらいに、ひたすらに薄く。そしてどこまでも広く。僕は中途半端の達人を目指す。下積み?職人気質?努力?なに言ってんだか。目移りすること、視点が一気に切り替わることに生のジェットコースターがあるんじゃないか。

と、いうわけで、今日も会計の本とTOEIC教材、エッセイ、小説、言語学の本を並べててきとうに読書して、思いついたことは友達にポンポンLINEしてノートに変な計画表を書いて、そういや特急白馬に乗らなきゃ!と思い立ってダイヤを調べたりする。全部スルスルと滑っていく。身を任せるだけ。ただ、流れる。

この先どこに流れ着くのだろうか?その壮大な答え合わせのために、滑り続けているのかもしれないな、と思ったりする。